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安全靴の基礎知識 –JISとJSAA規格の性能表
JIS(日本産業規格)とは
我が国の産業標準化の促進を目的とする産業標準化に基づき制定される国家規格です。
耐圧迫性、耐衝撃性、表底のはく離抵抗の安全規定が定められています。
安全靴のJIS基準
※安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)[2020年3月25日改定]
■材料区分による種類
材料区分
内容
記号
クラスⅠ
甲被は革製とし、表底その他の材料から作られる靴
CⅠ
クラスⅡ
総ゴム製(加硫式)または総高分子材料製(一体成形式)の靴
CⅡ
■作業区分による種類(記号)
作業区分
記号
超重作業用
U
重作業用
H
普通作業用
S
軽作業用
L
■JIS規格T8101安全靴の性能(抜粋)
種類
超重作業
重作業
普通作業
軽作業
記号
U種
H種
S種
L種
性能
耐圧迫性能
(動画)
圧迫荷重
15
±0.1kN
15
±0.1kN
10
±0.1kN
4.5
±0.04kN
耐衝撃性能
(動画)
ストライカ質量
20±0.2kg
落下高さ
102cm
51cm
36cm
15cm
衝撃エネルギー
200J
100J
70J
30J
中底と先芯のすきま
※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照
表底の剥離抵抗(革製のみ)
300N以上
250N以上
漏れ防止性能(ゴム製および総高分子製)
気泡が連続して出てはならない
■試験時の中底と先芯のすきま
サイズ(足長)
すきま(mm)
23.0以下
12.5以上
23.5〜24.5
13.0以上
25〜25.5
13.5以上
26〜27
14.0以上
27.5〜28.5
14.5以上
29.0以下
15.0以上
付加的性能のある安全靴のJIS基準
※付加的性能のある安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)
■足甲の保護性(足甲プロテクタ) (動画)
記号
性能
M
(100±2)J衝撃時残存高さ
25mm以上
■耐踏抜き性 (動画)
記号
性能
P
くぎ貫通時の力
1,100N以上
■かかと部分の衝撃エネルギー吸収性 (動画)
記号
性能
E
吸収エネルギー
20J以上
■耐滑性 (動画)
記号
性能
F1
区分1・・・動摩擦係数 0.20 以上 0.30 未満
F2
区分2・・・動摩擦係数 0.30 以上
■表底の耐燃料油性
記号
性能
BO
試験用油に浸漬後の体積変化率
-12%〜+12%内
■甲被の耐燃料油性
記号
性能
UO
試験用油に浸漬後の体積変化率
-12%〜+12%内
■表底の耐高熱接触性
記号
性能
H
表底300℃×1分間加熱で溶融なし、屈折で亀裂発生しないこと
■耐水性
記号
性能
W
浸水試験80分浸水がないこと
■耐切創性
記号
性能
C
耐チェーンソー カットスルーが生じないこと
■電気絶縁特性
記号
性能
I-600
交流電圧300Vを超え600V以下の電路用
I-3500
交流電圧600Vを超え3500V以下の電路用
I-7000
交流電圧3500Vを超え7000V以下の電路用
■耐熱伝導性
項目
記号
性能
靴底の高熱伝導性
HI1
区分1・・・中底温度20度上昇に20分以上30分未満
HI2
区分2・・・中底温度20度上昇に30分以上
靴底の低温熱伝導性
CI1
区分1・・・中底温度10度低下に20分以上30分未満
CI2
区分2・・・中底温度10度低下に30分以上
安全靴のカテゴリー表示
複数の付加的性能はまとめてカテゴリー表示(PB・P1~P5)することができます。
項目 | 表示
PB
P1
P2
P3
P4
P5
材料区分
クラス1(革製)
及び
クラス2
(総ゴム・総高分子製)
クラス1(革製)
クラス2
(総ゴム・総高分子製)
基本性能
(一部抜粋)
耐衝撃性能
○
○
○
○
○
○
耐圧迫性能
○
○
○
○
○
○
表底剥離抵抗
○
○
○
○
○
○
付加的性能
耐踏抜き性(P)
-
-
○
○
-
○
かかと部の衝撃エネルギー吸収性(E)
-
○
○
○
○
○
表底の耐燃料油性(BO)
-
○
○
○
○
○
表底の耐高熱接触性(H)
-
-
-
○
-
-
クリート付き表底
(靴底意匠の高さが2.5mm以上の表底)
-
○
○
○
○
○
静電気のJIS基準
※静電靴のJIS規格(JIS T8103)は、以下のように定められています。(抜粋)
■帯電防止性能による区分[靴1個当たりの電気抵抗] (動画)
区分
種別
記号
電気抵抗(R)
測定温度 23±2℃
測定温度 0℃
静電靴
一般
ED
1.0×105≦R≦1.0×108Ω
1.0×105≦R≦1.0×109Ω
特種
EDX
1.0×105≦R≦1.0×107Ω
1.0×105≦R≦1.0×108Ω
導電靴
–
EC
R<1.0×105Ω
R<1.0×105Ω
■防護性能、甲被材料、表底材料による区分
区分
先芯
装着
甲被材料
表底材料
記号
安全靴
あり
革 or 耐油性ゴム or 非耐油性ゴム
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or それらの複合底
P
保護靴
あり
革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック
O
作業靴
なし
革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック
W
■環境区分
環境区分
測定
記号
1
温度:23±2℃
相対湿度:12±3%
C1
2
温度:23±2℃
相対湿度:25±3%
C2
3
温度:23±2℃
相対湿度:50±5%
C3
JSAA(日本保安用品協会)とは
つま先に金属や硬質樹脂先芯を装備し、(公社)日本保安用品協会が定めた安全性や耐久性の認定基準を満たしているスニーカータイプの安全作業靴をプロテクティブスニーカー(プロスニーカー)、長靴タイプをプロテクティブブーツ(プロブーツ)とし、JSAA認定とし品質を保証しています。※2017年11月改定
プロスニーカー/プロブーツのJSAA基準
※プロスニーカー/プロブーツのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
■靴のタイプによる種類
●プロスニーカー
●プロブーツ
■甲被による種類
●革製
●人工皮革製
●合成皮革
●編物
●プラスチック
●ゴム
■作業区分による種類(記号)
作業区分
記号
普通作業用
A
軽作業用
B
■JSAA認定品の性能(抜粋)
種類
普通作業
軽作業
記号
A種認定品を見る
B種認定品を見る
耐圧迫性能
(動画)
耐圧迫性能
10±0.1kN
4.5±0.04kN
性能
耐衝撃性能
(動画)
ストライカ質量
20±0.2kg
落下高さ
36cm
15cm
衝撃エネルギー
70J
30J
中底と先芯のすきま
※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照
表底の剥離抵抗
300N以上(革製・ゴム製)
200N以上(人工皮革・合成皮革・編物・
プラスチック)
250N以上(革製・ゴム製)
150N以上(人工皮革・合成皮革・編物・
プラスチック)
■試験時の中底と先芯のすきま
サイズ(足長)
すきま(mm)
23.0以下
12.5以上
23.5〜24.5
13.0以上
25〜25.5
13.5以上
26〜27
14.0以上
27.5〜28.5
14.5以上
29.0以下
15.0以上
付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準
※付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
■耐踏抜き性 (動画)
マーク
性能
くぎ貫通時の力
1,100N以上
■かかと部分と衝撃エネルギー吸収性 (動画)
マーク
性能
吸収エネルギー
20J以上
■耐滑性 (動画)
マーク
性能
動摩擦係数
0.2 以上
■帯電防止性能による区分[靴1個当たりの電気抵抗] (動画)
マーク
電気抵抗(R)
測定温度 23±2℃ ・相対湿度50±5%(区分3)
1.0×105≦R≦1.0×108Ω
■漏れ防止性能(※プロブーツのみ)
マーク
性能
気泡が連続して出てはならない
JIS(日本産業規格)とは
我が国の産業標準化の促進を目的とする産業標準化に基づき制定される国家規格です。
耐圧迫性、耐衝撃性、表底のはく離抵抗の安全規定が定められています。
安全靴のJIS基準
※安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)[2020年3月25日改定]
材料区分 | 内容 | 記号 |
---|---|---|
クラスⅠ | 甲被は革製とし、表底その他の材料から作られる靴 | CⅠ |
クラスⅡ | 総ゴム製(加硫式)または総高分子材料製(一体成形式)の靴 | CⅡ |
作業区分 | 記号 |
---|---|
超重作業用 | U |
重作業用 | H |
普通作業用 | S |
軽作業用 | L |
種類 | 超重作業 | 重作業 | 普通作業 | 軽作業 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
記号 | U種 | H種 | S種 | L種 | ||
性能 | 耐圧迫性能 (動画) |
圧迫荷重 | 15 ±0.1kN |
15 ±0.1kN |
10 ±0.1kN |
4.5 ±0.04kN |
耐衝撃性能 (動画) |
ストライカ質量 | 20±0.2kg | ||||
落下高さ | 102cm | 51cm | 36cm | 15cm | ||
衝撃エネルギー | 200J | 100J | 70J | 30J | ||
中底と先芯のすきま | ※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照 | |||||
表底の剥離抵抗(革製のみ) | 300N以上 | 250N以上 | ||||
漏れ防止性能(ゴム製および総高分子製) | 気泡が連続して出てはならない |
サイズ(足長) | すきま(mm) |
---|---|
23.0以下 | 12.5以上 |
23.5〜24.5 | 13.0以上 |
25〜25.5 | 13.5以上 |
26〜27 | 14.0以上 |
27.5〜28.5 | 14.5以上 |
29.0以下 | 15.0以上 |
付加的性能のある安全靴のJIS基準
※付加的性能のある安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)
記号 | 性能 |
---|---|
M | (100±2)J衝撃時残存高さ |
25mm以上 |
記号 | 性能 |
---|---|
P | くぎ貫通時の力 |
1,100N以上 |
記号 | 性能 |
---|---|
E | 吸収エネルギー |
20J以上 |
記号 | 性能 |
---|---|
F1 | 区分1・・・動摩擦係数 0.20 以上 0.30 未満 |
F2 | 区分2・・・動摩擦係数 0.30 以上 |
記号 | 性能 |
---|---|
BO | 試験用油に浸漬後の体積変化率 |
-12%〜+12%内 |
記号 | 性能 |
---|---|
UO | 試験用油に浸漬後の体積変化率 |
-12%〜+12%内 |
記号 | 性能 |
---|---|
H | 表底300℃×1分間加熱で溶融なし、屈折で亀裂発生しないこと |
記号 | 性能 |
---|---|
W | 浸水試験80分浸水がないこと |
記号 | 性能 |
---|---|
C | 耐チェーンソー カットスルーが生じないこと |
記号 | 性能 |
---|---|
I-600 | 交流電圧300Vを超え600V以下の電路用 |
I-3500 | 交流電圧600Vを超え3500V以下の電路用 |
I-7000 | 交流電圧3500Vを超え7000V以下の電路用 |
項目 | 記号 | 性能 |
---|---|---|
靴底の高熱伝導性 | HI1 | 区分1・・・中底温度20度上昇に20分以上30分未満 |
HI2 | 区分2・・・中底温度20度上昇に30分以上 | |
靴底の低温熱伝導性 | CI1 | 区分1・・・中底温度10度低下に20分以上30分未満 |
CI2 | 区分2・・・中底温度10度低下に30分以上 |
安全靴のカテゴリー表示
複数の付加的性能はまとめてカテゴリー表示(PB・P1~P5)することができます。
項目 | 表示 | PB | P1 | P2 | P3 | P4 | P5 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
材料区分 | クラス1(革製) 及び クラス2 (総ゴム・総高分子製) |
クラス1(革製) | クラス2 (総ゴム・総高分子製) |
||||
基本性能 (一部抜粋) |
耐衝撃性能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
耐圧迫性能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
表底剥離抵抗 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
付加的性能 | 耐踏抜き性(P) | - | - | ○ | ○ | - | ○ |
かかと部の衝撃エネルギー吸収性(E) | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
表底の耐燃料油性(BO) | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
表底の耐高熱接触性(H) | - | - | - | ○ | - | - | |
クリート付き表底 (靴底意匠の高さが2.5mm以上の表底) |
- | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
静電気のJIS基準
※静電靴のJIS規格(JIS T8103)は、以下のように定められています。(抜粋)
区分 | 種別 | 記号 | 電気抵抗(R) | |
---|---|---|---|---|
測定温度 23±2℃ | 測定温度 0℃ | |||
静電靴 | 一般 | ED | 1.0×105≦R≦1.0×108Ω | 1.0×105≦R≦1.0×109Ω |
特種 | EDX | 1.0×105≦R≦1.0×107Ω | 1.0×105≦R≦1.0×108Ω | |
導電靴 | – | EC | R<1.0×105Ω | R<1.0×105Ω |
区分 | 先芯 装着 |
甲被材料 | 表底材料 | 記号 |
---|---|---|---|---|
安全靴 | あり | 革 or 耐油性ゴム or 非耐油性ゴム | 耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or それらの複合底 | P |
保護靴 | あり | 革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布 | 耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック | O |
作業靴 | なし | 革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布 | 耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック | W |
環境区分 | 測定 | 記号 |
---|---|---|
1 | 温度:23±2℃ 相対湿度:12±3% |
C1 |
2 | 温度:23±2℃ 相対湿度:25±3% |
C2 |
3 | 温度:23±2℃ 相対湿度:50±5% |
C3 |
JSAA(日本保安用品協会)とは
つま先に金属や硬質樹脂先芯を装備し、(公社)日本保安用品協会が定めた安全性や耐久性の認定基準を満たしているスニーカータイプの安全作業靴をプロテクティブスニーカー(プロスニーカー)、長靴タイプをプロテクティブブーツ(プロブーツ)とし、JSAA認定とし品質を保証しています。※2017年11月改定
プロスニーカー/プロブーツのJSAA基準
※プロスニーカー/プロブーツのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
●プロスニーカー |
---|
●プロブーツ |
●革製 |
---|
●人工皮革製 |
●合成皮革 |
●編物 |
●プラスチック |
●ゴム |
作業区分 | 記号 |
---|---|
普通作業用 | A |
軽作業用 | B |
種類 | 普通作業 | 軽作業 | ||
---|---|---|---|---|
記号 | A種認定品を見る | B種認定品を見る | ||
耐圧迫性能 (動画) |
耐圧迫性能 | 10±0.1kN | 4.5±0.04kN | |
性能 | 耐衝撃性能 (動画) |
ストライカ質量 | 20±0.2kg | |
落下高さ | 36cm | 15cm | ||
衝撃エネルギー | 70J | 30J | ||
中底と先芯のすきま | ※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照 | |||
表底の剥離抵抗 | 300N以上(革製・ゴム製) 200N以上(人工皮革・合成皮革・編物・ プラスチック) |
250N以上(革製・ゴム製) 150N以上(人工皮革・合成皮革・編物・ プラスチック) |
サイズ(足長) | すきま(mm) |
---|---|
23.0以下 | 12.5以上 |
23.5〜24.5 | 13.0以上 |
25〜25.5 | 13.5以上 |
26〜27 | 14.0以上 |
27.5〜28.5 | 14.5以上 |
29.0以下 | 15.0以上 |
付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準
※付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
マーク | 性能 |
---|---|
くぎ貫通時の力 | |
1,100N以上 |
マーク | 性能 |
---|---|
吸収エネルギー | |
20J以上 |
マーク | 性能 |
---|---|
動摩擦係数 | |
0.2 以上 |
マーク | 電気抵抗(R) | |
---|---|---|
測定温度 23±2℃ ・相対湿度50±5%(区分3) | ||
1.0×105≦R≦1.0×108Ω |
マーク | 性能 |
---|---|
気泡が連続して出てはならない |
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