JIS(日本工業規格)とは
我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化に基づき制定される国家規格です。耐圧迫性、耐衝撃性、表底のはく離抵抗の安全規定が定められています。
安全靴のJIS基準
※安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)
■甲被による種類
種類 |
甲被 |
革製 |
クロムなめし革 |
非クロムなめし革 |
総ゴム製 |
耐油性ゴム |
非耐油性ゴム |
■作業区分による種類(記号)
作業区分 |
記号 |
重作業用 |
H |
普通作業用 |
S |
軽作業用 |
L |
■試験時の中底と先芯のすきま
サイズ(足長) |
すきま(mm) |
23.0以下 |
12.5以上 |
23.5~24.5 |
13.0以上 |
25~25.5 |
13.5以上 |
26~27 |
14.0以上 |
27.5~28.5 |
14.5以上 |
29.0以下 |
15.0以上 |
■革製安全靴の性能(抜粋)
種類 |
重作業 |
普通作業 |
軽作業 |
記号 |
H |
S |
L |
|
耐圧迫性 |
圧迫荷重 |
15kN
±0.1 |
10kN
±0.1 |
4.5kN
±0.04 |
性能 |
耐衝撃性 |
重鍾質量 |
20kg±0.2 |
落下高さ |
51cm |
36cm |
15cm |
衝撃エネルギー |
100J±2 |
70J±1.4 |
30J±0.6 |
中底と先芯のすきま |
※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照 |
|
表底の剥離抵抗 |
300N以上 |
250N以上 |
|
漏れ防止性能(ゴム製のみ) |
気泡が連続して出てはならない |
付加的性能のある安全靴のJIS基準
※付加的性能のある安全靴のJIS規格(JIS T8101)は、以下のように定められています。(抜粋)
■甲プロテクタの耐衝撃性
記号 |
性能 |
M |
衝撃時の最低の高さ |
25mm以上 |
■耐踏抜き性
記号 |
性能 |
P |
くぎ貫通時の力 |
1,100N以上 |
■かかと部分と衝撃エネルギー吸収性
記号 |
性能 |
E |
吸収エネルギー |
20J以上 |
■耐滑性
記号 |
性能 |
F |
動摩擦係数 |
0.2 以上 |
静電気のJIS基準
※静電靴のJIS規格(JIS T8103)は、以下のように定められています。(抜粋)[2010年5月25日改訂]
■帯電防止性能による区分[靴1個当たりの電気抵抗]
区分 |
種別 |
記号 |
電気抵抗(R) |
測定温度 23±2℃ |
測定温度 0 |
静電靴 |
一般 |
ED |
1.0×105≦R≦1.0×108 |
1.0×105≦R≦1.0×109 |
特種 |
EDX |
1.0×105≦R≦1.0×108 |
1.0×105≦R≦1.0×109 |
導電靴 |
– |
EC |
R<1.0×105 |
R<1.0×105 |
■防護性能、甲被材料、表底材料による区分
区分 |
先芯
装着 |
甲被材料 |
表底材料 |
記号 |
安全靴 |
あり |
革 or 耐油性ゴム or 非耐油性ゴム |
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or 上記の複合底 |
P |
保護靴 |
あり |
革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布 |
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック |
O |
作業靴 |
なし |
革 or ゴム or プラスチック or ビニルレザー or 人工皮革 or 布又は合成樹脂引布 |
耐油性ゴム or 発泡ポリウレタン or プラスチック or 発泡プラスチック |
W |
■環境区分
環境区分 |
測定 |
記号 |
1 |
温度:23±2℃
相対湿度:12±3% |
C1 |
2 |
温度:23±2℃
相対湿度:25±3% |
C2 |
3 |
温度:23±2℃
相対湿度:50±5% |
C3 |
静電JIS製品表示の例
例1)[特種 革製 普通作業用 静電安全靴 環境区分1]の場合
JIS T8103 EDX-P/C1/革製/S
(EDX=特種静電靴 P=安全靴 C1=環境区分1 S=普通作業用)
例2)[一般 人工皮革製 普通作業用 静電保護靴 環境区分2]の場合
JIS T8103 ED-O/C2/人工皮革製/S
(ED=一般静電靴 O=保護靴 C2=環境区分2 S=普通作業用)
例3)[一般 ビニルレザー製 静電作業用 環境区分2]の場合
JIS T8103 ED-W/C2/ビニルレザー製
(ED=一般静電靴 W=作業靴 C2=環境区分2)
例4)[導電 革製 安全靴 普通作業用 環境区分1]
JIS T8103 EC-P/C1/革製/S
(EC=導電靴 P=安全靴 C1=環境区分1 S=普通作業用)
JSAA(日本プロテクティブスニーカー協会)とは
つま先に金属や硬質樹脂先芯を装備し、(公社)日本保安用品協会が定めた安全性や耐久性の認定基準を満たしているスニーカータイプの安全作業靴をJSAA認定とし品質を保証しています。
プロスニーカーJSAA基準
※プロスニーカーのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
■甲被による種類
●革製 |
●人口皮革製 |
●ビニルレザークロス製 |
■作業区分による種類(記号)
作業区分 |
記号 |
普通作業用 |
A |
軽作業用 |
B |
■試験時の中底と先芯のすきま
サイズ(足長) |
すきま(mm) |
23.0以下 |
12.5以上 |
23.5~24.5 |
13.0以上 |
25~25.5 |
13.5以上 |
26~27 |
14.0以上 |
27.5~28.5 |
14.5以上 |
29.0以下 |
15.0以上 |
■革製安全靴の性能(抜粋)
種類 |
普通作業 |
軽作業 |
記号 |
S |
L |
|
耐圧迫性能 |
耐圧迫性能 |
70 |
30 |
20kg±0.2 |
性能 |
耐衝撃性能 |
ストライカ質量 |
36cm |
15cm |
落下高さ |
※「試験時の中底と先芯のすきま」を参照 |
衝撃エネルギー |
70J±1.4 |
30J±0.6 |
中底と先芯のすきま |
300以上(革製)
200以上(人口皮革・ビニルレザークロス製) |
250以上(革製)
150以上(人口皮革・ビニルレザークロス製) |
|
表底の剥離抵抗 |
|
|
付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準
※付加的性能のあるプロスニーカーのJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
■耐踏抜き性
マーク |
性能 |
P |
くぎ貫通時の力 |
1,100N以上 |
■かかと部分と衝撃エネルギー吸収性
マーク |
性能 |
E |
吸収エネルギー |
20J以上 |
■耐滑性
マーク |
性能 |
F |
動摩擦係数 |
0.2 以上 |
静電気のJSAA基準
※静電靴のJSAA基準は、以下のように定められています。(抜粋)
■帯電防止性能による区分[靴1個当たりの電気抵抗]
区分 |
マーク |
電気抵抗(R) |
測定温度 23±2℃ |
測定温度 0 |
静電靴 |
ED |
1.0×105≦R≦1.0×108 |
1.0×105≦R≦1.0×109 |
EDX |